新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

熱意が人を変え、現実を砕く

ドリーム (字幕版)

「ドリーム」(原題 HIDDEN FIGURES) 主演 タラジ・P・ヘンソン

 

  1960年代、NASAで働く多くの黒人女性。彼女たちは秀才であり、素晴らしい頭脳を持っていますが、"女性"で"黒人"であるという理由から地下にある"非白人用計算室"に追いやられ、日々の業務に臨んでいます。物語の主人公はそこで働く3人の女性キャサリン、ドロシーそしてメアリー。3人はそれぞれ自らの歩みを進めます。メアリーは前例のない女性エンジニア、ドロシーは管理職、そしてキャサリンは人類初の有人飛行を実現するための特別対策本部の計算係…しかし才能のある3人の前に"女性軽視""黒人差別"という根深い問題が立ちはだかります。差別が平然と行われていた時代に起きた奇跡。事実に基づいた感動作品が今、幕を開けます。

 

  本日2017年9月29日より公開の映画「ドリーム」の感想です。ワンダーウーマンを見た日に広告を見て気になっていたのですが、公開日を把握しておらず、10月中旬くらいだろうなぁとか勝手に思っていました。TOHOシネマズのラインが教えてくれなければ見逃しちゃうところでしたよ。ありがとうロペ。

  さて、黒人差別と女性差別に立ち向かった強い女性を描いた本作。感動できるシーンや名言が非常に多く、物語の途中で何度もなんどもじぃーんと心が暖かくなりました。特にプロポーズのシーンとかね、なんか分かんないですけど本当に嬉しくなっちゃってニヤニヤしながら泣きそうでした。すげー幸せそう。

  今作を語る上で避けては通れないもの、それはやはり差別問題です。今作でも数多くの差別問題を目にすることになります。有名どころでいえばバスは後ろの方に乗らなければいけないとか、公共の水飲み場にすら白人用と非白人用が用意されていたりとかですね。そしてそれらの問題は街だけでなくNASAの中にも蔓延しています。例えば、キャサリンがオフィスのコーヒーを飲んだら次の日から"非白人用"のポットが用意されていたり、建物に非白人のトイレがなかったため、キャサリンはトイレに行く度に800m離れた非白人用のトイレに行かなければならなかったり。その他にもメアリーがエンジニアを希望すれば応募条件を変えられたり、応募条件からして黒人がエンジニアになれないようになっていたりと多岐に渡ります。これのすごいところはこれらの差別が当然と思われていることですよね。  誰1人としてこの環境を、この状態をおかしいと思っていないこと。これが何よりも罪深いことでは無いでしょうか。印象的なシーンにドロシーと彼女の上司であるミッチェルとの間にこんな会話があります。

「ねぇドロシー、私は偏見があるわけでは無いのよ」

「分かっていますよ…そう思い込んでいるっていうことは」

もうね、なんか心がうぉぉぉ…ってなります。多分多くの人がミッチェルと同じなんだと思います。多くの人がミッチェルのように「私は偏見をもっていない、差別なんてもっての他だ」と思っているのではないかと思います。それは当時だけでなく今も、アメリカ人だけでなく僕たち一人一人がです。もちろん僕も。自身の普段の行いを再度見直したくなりました。

  

あ、あと完全余談ですがメインキャラクターの中にジム・パーソンズがいてどうにもこうにもシェルドンを思い出して仕方がなかったです。ルーク・ケイジのコットンマウスもいたね。

 

  感動できて、考えさせられる素敵な作品でした。