新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

私の罪を告白します

youtu.be

「1922」(原題 1922) 主演 トーマス・ジェーン

 

  これは…ある男が犯した罪…妻殺しに関する告白の物語である。

  ホテルの客室で手記を書く男、彼の名前はウィルフレッド・ジェームズだ。ジェームズ一家は3人家族だった。家主のウィルフレッド、妻のアルレット、息子のヘンリーの3人で農家を営んでいた。ウィルフレッドは今の生活に満足していたし、ゆくゆくは農地をヘンリーに譲るつもりだった。しかしアルレットは違った、彼女は土地を売り街で生活することに憧れていたし、土地の権利はアルレットにあったため、それを実行するつもりだった。

  アルレットとウィルフレッドは互いに譲らず、2人の仲は着実に悪化していった。やがてウィルフレッドは妻の殺害を企てるようになっていったのだ。ウィルフレッドはヘンリーを唆し、妻の殺害を実行することにした。殺害は成功し、妻は失踪したことになった。しかしその日以来、ウィルフレッドはその罪に苦しみ続けることになった…

 

 Netflixオリジナル映画作品「1922」です。ちなみに、1922とは、この一連物語が1922年に起きているからです。原作はスティーブン・キングの同名小説、「ジェラルドのゲーム」に引き続きスティーブン・キングの作品のNetflixオリジナル作品化ということで、そういったシリーズを作るつもりなのでしょうか。それならそれで大歓迎ですけどね、質の高いホラーで1話完結、素晴らしいです。

 

  質の高いホラーと申しましたが、今作は怖さを視聴者に与えるための作品にはなっておりません。それでいてサスペンス要素も皆無です(犯人最初からわかってますしね)。では、どこで今作を楽しめるのかというとやはりその不気味さが注目ではないでしょうか。アルレットを殺害した当初は、忙しさに身を追われたり、ヘンリーの存在が大きく安定した生活が続きます。しかし、ある出来事を境にウィルフレッドの生活はだんだんと不安定になり、アルレットの幻覚を目にするようになってゆきます。

  そこで凄いのはウィルフレッドの衰弱の仕方。ウィルフレッドは始めまさに荒野に生きる男のような逞しく、頼り甲斐のある男として描かれています。それは見た目だけではなく、発言もです。しかもそれでいて粗野なわけではなく、知的で頭も切れるってんだから凄いです。しかし、物語が進むにすれ、ウィルフレッドはどんどんと衰えてゆきます。急に歳をとったかのように弱々しくなり、頼り甲斐のあった姿は見る影もなくなります。その自然さが凄いのです。

  そして作中の不気味要素ネズミ!こいつらがなかなかやりよるのです!ただのネズミなのですが、登場のさせ方が非常にうまく、ウィルフレッドがネズミを恐れるのと同様に視聴者にもネズミへの不気味な感情を与えてくれる上手い表現に是非注目していただきたいですね。

  

  土地が欲しいというそれだけの為に行われた殺人は一家にどのような悲劇をもたらすのか、是非ご覧ください。

 

1922 (文春文庫)

1922 (文春文庫)