新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

ヒーローになっても恋の道は険しい

 

「ブロックバスター」(原題 BLOCKBUSTER) 主演 シルス・シャイディ

 

  チケットやアリバイを偽装して生活費を得ながら、ブロックバスターという動画を作り続けている男ジェレミー、そしてその彼女のローラ。2人は非常に仲が良かったが、ある日、ジェレミーの製作した動画が原因でローラが出ていってしまう。

 その動画とはローラとジェレミーの出会いの動画だ。2人はジェレミーのナンパがキッカケで出会ったのだが、このナンパは動画企画であり、ジェレミーはローラに出会うまでに何人もの女性に同じように声をかけていたのだ。実は、ブロックバスターを含めたこれらの動画全ては、末期ガンの父親を喜ばせるためのものであり、ローラにもそれは説明したが、ローラはそれを信じてくれなかった。

  ジェレミーはひどく落ち込んだ。それほどまでにローラは大切な存在になっていたのだ。そこでジェレミーは友人のマティアスやミカ達を使ったある計画を思いつく。それはローラの大好きなアメコミヒーローを使った計画。ジェレミー達はアメコミヒーローの格好で偶然出会った有名人に協力を頼み、有名人の誘拐を装う。要求はローラそのものだ。ぐだぐだな計画はローラの心を打つのか。

 

   Netflixオリジナルのロマンスコメディ映画「ブロックバスター」。フランス映画です。フラれた男があの手この手で彼女に振り向いてもらおうと奮闘する様を描きます。この作品、なんというか…すごく高橋留美子感。ローラがアメコミ好きという設定のため、しょっぱいコスプレの要素などもあるのですが、圧倒的に高橋留美子なのです。昔のね、らんまとかめぞんとか。というのも、今作の展開が「事情も聞かずに怒った女の子が意地になって拗ねるので彼氏があれやこれや…」という話なのです。ね?ぽいでしょ?

  途中ローラが少し歩み寄って電話をかけるのですが、そんな時に限ってジェレミーが寝ぼけていて返事できなくてまた怒る…なんて展開もあるのですが、それもまたぽい。なんならローラも未だにジェレミーが好きなのに意地で友達のサラ家に転がり込んで、だんだんサラもローラの態度にイラついて…ってのも。あのーあれですよね、管理人さんが実家帰っちゃう話、あれと似たようなもんです。

  

  上記の事もあってなんだか安心して見ることが出来る今作、しかしそこにスターの誘拐計画(?)と父親との関係がいいアクセントになります。登場するスターというのが、みんなクセが強い。強盗並みの要求があったり、異常に本気だったり。

  そして父親、これがまたいい。父親との関係があるおかげで、ジェレミーの人の良さが存分に活かされていますし、物語最期に訪れる切なくも愛おしい展開を作り上げています。最後、なかなか良いです。オシャレで、切なくて、でも素敵で。何より空気感がいい。エンドロール含めて。