新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

秘密の恋は、こんなにも苦しい

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 「エモ・ザ・ミュージカル」(原題 EMO the musical) 主演 ベンソン・ジャック

 

  いじめが原因で自殺未遂をし、退学になってしまったエモ・ロックを愛する青年イーサン。しかし転校先ではうまく自分の居場所を見つけることができた。なぜなら新しい学校にはエモ・ロックのバンドチームがあったのだ。ギタリストとしての実力と自殺未遂というロックな過去を認められ、学校にいるのが辛くなくなった。それにエモ・カップルを作りたいというだけで付き合い始めた彼女ローズもいる。

  しかし、イーサンに転機が訪れる。本当の恋に落ちたのだ。相手の名前はトリニティ、エモ・ロックや仲間の思想とは真反対の思想を持つ敬虔なキリスト教徒だった。はじめこそ、思想の壁を超えて最高の時間を過ごすことが出来た2人だが、学校では学校代表のバンドをかけてエモとキリスト教バンドが争っていたこともあり、だんだんと秘密を隠せなくなる。大切なのは所属グループなのか、恋なのか。

 

  オーストリア発のミュージカル映画「エモ・ザ・ミュージカル」です。ロックがテーマですが、タイトルにもある通りミュージカル作品となっています。バラード調のもあるので、トム・クルーズの「ロック・オブ・エイジス」よりはロックしてないですね。

 

  さて、今作で語られるエモ・ロックですが、日本でも「エモい」という単語と共に浸透しているのではないかなぁと思って観たらなんだかイメージと全然違う曲を歌っていました。調べてみるとルーツはハードコアな曲らしく、エモの語源はもちろんエモーショナル。うーん、ますますよー分からんですね。

  テーマはなんでもいいのか分かりませんが、イーサンが所属したエモ・ロックバンドは死や突き刺すといった暗い単語が並べられていました。エモーショナルの略だけあって音楽ジャンルというより、感情を重視した曲のことらしいので、ありなんですかね?

 

  しかし今作の本筋はそこではない!今作は甘酸っぱい青春ラブロマンスなのだから!

  立場を超えた愛というベタなシチュエーションでありながら、面白いのは登場人物たちはその立場を超えられないのではなく、超えるのを恐れているという点。つまり、イーサンを含めた多くの登場人物が、居場所を失いたくないが為に自らを殺して集団の中にいるのです。まさに学校生活って感じですね。馴染む為に必死な感じはこの時代だけな気がします。そして秀逸なのはその居場所のリーダーであるブラッドリーの悩みも見事に選び、最後に皆が自分をさらけ出せること。個人的にローズがバスケのユニフォームに着替えるのが好き。

 

  青春ミュージカル映画として素晴らしい作品でした!