新米の一歩目

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人生の喜びは、テントの中に

グレイテスト・ショーマン (字幕版)

グレイテスト・ショーマン」(原題 The Greatest Showman) 主演 ヒュー・ジャックマン

 

  仕立て屋の息子として生まれ、貧乏な子供時代を送ったP.T.バーナム。父親が死に、スリをしてその日を凌ぐという輝かしいとは言い難い幼少期を送った彼であるが、仕立て屋の手伝いをしていた頃に知り合ったお金持ちの家の娘チャリティを妻に迎え、娘2人と共に質素ながら幸せな生活を送っていた。

  刺激的な人生を望んでいたため、どんな仕事も長続きしなかったバーナムであったが、貿易船の会社で解雇にあった際に遂に一念発起、自分の望むままの仕事をしようと決意する。

  銀行を騙して沈んだ貿易船を担保にし、始めたバーナムの仕事は博物館だった。しかし所詮は博物館、客は入って来ず成功の気配は微塵も無かった。

  ある日、娘の"生きているものが見たい"という言葉にバーナムは閃く。それは見た目や人種によって周囲から疎まれていた人々を集め、ショーをするというものだった。バーナムの目論見は成功し、やがて"サーカス"という名のもとに人々がひっきりなしに訪れるようになった。

  だがバーナムはそれだけでは満足できなかった。より上流階級の人々にも認めてもらおうとオペラ歌手とツアーを組むなど新しい事を初めていった。しかしそれは劇団員を、家族を蔑ろにするも同然だった。バーナムの人生が再び翳り始める…

 

 2018年2月16日より公開のミュージカル映画グレイテスト・ショーマン」です。古きアメリカを舞台にバーナムが次々と新たな風を吹かせます。

  「レ・ミゼラブル」で披露したこともあるヒュー・ジャックマンミュージカル映画である今作は全体的に明るく華やかな作品に仕上がっています。珍しいことにミュージカル楽曲が全部良いです。マジで。思わず映画が終わると同時にitunesでアルバムを購入してしまいました。ちなみに、今作のミュージカル曲は明るいだけでなく、ダンスの華やかさ、グラスやトンカチでリズムを取る動きなど目に楽しい部分も一線を画しているのでここだけでも十分に観る価値がありますよ。

 

  今作の特徴は悪い奴がいないことでしょうか。確かに、バーナムのサーカスを悪く書く記者がいたり、劇団員の見た目を嫌悪し(バーナムが集めたのは小人症の青年やヒゲの生えた美声の持ち主なので)ヘイト活動を行う民衆が登場しますが、記者はなんやかんやそんなに嫌なキャラクターじゃないですし、民衆はまぁ特定の人物って感じではないのでやはり明確に"悪い奴"ってのは出てきていないですね。なのでヒュ…バーナム(本当にヒューって書こうとしたので残しときます、ヒューはキャラクターよりヒューが前に出てくる)がぶち当たる壁というのは結構自業自得なところが大きいのです。

 辛い子供時代を送ったバーナムからすれば、成功には果てが無く、輝かしい上流階級に認められる事が自分の存在を証明する唯一の手段だったので仕方がないですね。一方でお金持ちの家に生まれたチャリティが求めた物はバーナムの愛と家族の幸せという対比も素晴らしいです。

 

  そして実は、バーナムが主人公に見せかけて、バーナムのパートナーとなるフィリップがめちゃくちゃ主人公しているのも今作の特徴。ザック・エフロン演じるフィリップは始め、劇作家として上流階級相手の仕事をしているのですが、バーナムの猛アタックでパートナーになることに、そしてサーカスで劇団員のアンと恋に落ちます。ちなみにアンちゃんを演じるのはゼンデイヤです。え、MJ!

  このシチュエーションだけでかなり主人公していますが、本編内でも黒人であるアンと上流階級である自分が付き合うという世間体に縛られたり、バーナムがツアーのために見捨てたサーカスの団長を代わりに務めたりと見せ場がたくさん。終盤の完全なパートナーになるシーンのセリフはグッときます。

 

  予告編などで見て期待していた人も多いであろう今作、しっかりと期待通りですよ!