新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

全ての夢が叶う場所

ズートピア (字幕版)

 

ズートピア」(原題 ZOOTOPIA) 主演 ジニファー・グッドウィン/上戸彩(声での出演)

 

 肉食動物と草食動物が野生を捨て、理性を持って共存する世界ズートピア。ウサギのジュディはそんなズートピア初のウサギの警官としてデビューした。両親から散々否定されていても夢を追い続け、憧れの警官になったのだ。しかし現実は厳しく、署長からは大きな仕事を任されないばかりか、助けたハズのキツネのニックは詐欺師で現実の厳しさを突きつけてくるなど、思い描いていた生活とは真反対の燻った毎日だった。

  ある日、ジュディは署長が受けていなかったカワウソの行方不明事件を無理矢理受けることにする。仕方なしに48時間の制限付きでの捜査を認める署長。ジュディは唯一の手がかりに写っていたニックを巧く利用し、捜査に協力させる事に成功する。ニックとも良い関係を築き始めたその矢先、肉食動物の凶暴化事件が発覚する。ニックとジュディ、肉食動物と草食動物の関係が崩壊しつつある中で、ズートピアの辿る未来とは…

 

  金曜ロードショウで地上波初放送されたディズニー映画「ズートピア」です。動物を擬人化した明るい映画でありながら、人種差別問題や夢を追う事、諦める事なども上手く提起している、そしてミステリとしても面白いなんともディズニーらしい作品に仕上がっています。なんとこの作品、ナチュラリスト達の全裸が出てきちゃいますよ。ゾウさんがお尻丸出し、えっちぃわぁ。  

 

  周りから無理と言われ続ける…これって凄くキツい事です。夢を見続けている時はその言葉は「自分は違うもんね」で跳ね除ける事が出来ます。気にならないです。しかし、いざ躓いてしまうと、それらの言葉が牙を剥き始めます。一回のミスで何もかもダメになった様な気がしてしまいます。大切なのは、そこで"どれだけ足掻けるか"なんですよね。一回も躓かない人なんていませんから。

  でも足掻くのって大変ですよね。目指している存在というのは、大抵は成功した後の姿で、足掻いている時の姿は過去のもの、目にすることは滅多に無いですから。足掻いた時点でもうその場所に到達できない様に感じてしまいますよね。

  今作は、そんな"夢と現実"を本当に上手く描いています。だからこそ、ジュディの姿は本当に共感できるし、物語にものめり込む事が出来るのです。

 

  そしてもう一つの問題提起が人種差別問題。ディズニー作品らしく、草食動物と肉食動物という差別にはなっていますが、結局は見た目やイメージで貼られてしまったレッテルに苦しむ人がいるという、差別の根本的な問題点を分かりやすく、しっかりと描いています。ここで良いのはアレですね、そのつもりは無かったとはいえジュディもまた、差別発言をしてしまい、ニックを傷つけてしまうというところ。主人公が完璧な正義に立っていないのは素晴らしい事だと思いますし、自分は差別主義者じゃ無いから大丈夫と思っていても、気づかずに人を傷つけてしまうこともあるという点がとても分かりやすかったです。

 

  ちなみに、僕が今作で好きだったのは圧倒的にニックですね。

 

  もう1人の主人公として大活躍するのも良いのですが、なんといっても詐欺師らしい物腰柔らかなところがまた良かったです。