新米の一歩目

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地下シェルターは安全…そう思っていた。

10クローバーフィールド・レーン (字幕版)

ガール・オン・ザ・トレイン (字幕版)

10 クローバーフィールド・レーン」(原題 10 CLOVERFIELS LANE) 主演 メアリー・エリザベス・ウィンステッド

 

  旦那と喧嘩し家出をした女性ミシェルは、その道中車同士の接触事故に遭い気絶してしまった。

  目覚めるとミシェルは牢屋のような狭い空間に閉じ込められていた。閉じ込めたのはハワードという中年の男だ。男が言うには、核か何かで地上は攻撃を受け、ガスで満たされているため外に出たら即死なのだと言う。

  初めこそハワードの嘘だと疑っていたミシェルだったが、もう1人の若者エメットの目撃証言や、何より無理矢理脱出しようとした時に見た死にゆく女性を見る限り本当のようだ。

  こうして始まった3人での地下シェルター生活。ミシェルがハワードを信じた事により上手く行きつつあった。しかし、再び浮上するハワードへの疑惑が、平穏を蝕み始める。果たして、3人の命運は…

 

  クローバーフィールドユニバース2作目の作品である「10 クローバーフィールド・レーン」です。「クローバーフィールド」と「クローバーフィールドパラドックス」が全然違う作品だったように、今作も上記2作品とは全く異なる作風で展開されます。

 

 

 1作目はパニック系ホラー、3作目はSAN値下がる系SFだったのに対し、今作はゴリゴリのサスペンスです。ハワードの不気味さがキラリと光ります。

 

  今作の魅力はなんといってもハワードへの疑念です。SAWなどの密室系でありながら、生活は保障されていて娯楽もあります。しかしこのハワードへの疑念がまとわりつき続けます。まず、"本当に外は危険なのか?"ハワードは疑り深く注意深い人物ですので、外に出ようとする事などの一切を禁じています。出ようとするのもダメなのです。そこまで封じられるとその話自体が疑わしくなりますよね。ミシェルに至っては、その"攻撃"を目撃していないのですから尚更です。

  やがて、その疑惑は解消し始めるのですが、次に訪れる疑惑というのがなかなかヤバめ。どれくらいやばいかというと、エメットとミシェルの生存を左右するほどやばく、一気にハワードの不気味さが増す疑惑なのです。そうなると、当然再び脱出を計画する2人ですが、狭い空間で、外に出るための準備(ガスが満ちているため)をしなければならないという、前半で信じさせられたシチュエーションが牙を剥きます。しっかり前半を描いたこそ、ここで動きづらさが上手く描かれるのです。

 

  また、3作目と同様にラストにはしっかりとクローバーフィールド・ユニバースを意識させる展開になっています。2.3とこの部分はまだあっさり目(2の方が濃い味)ですが、これがどう活かされてくるのでしょうか。