新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

落ちこぼれの日常が、叫び声と共に崩れ落ちる。

 

 

アイアムアヒーロー

「アイ アム ア ヒーロー」 主演 大泉洋

 

 漫画家を目指しつつアシスタントとしての日常を過ごしていながらも全く成功しない日々を送る鈴木英雄。彼女からも愛想をつかされ宝物のように持ち歩いている猟銃のみを手に家から追い出されてしまう。

 翌日、彼女のてっこから謝罪の電話がかかってきた。すぐにてっこの元へ向かう英雄。しかし彼女の様子がおかしい。体を痙攣させ、考えられないような動きをしている。流行っている風邪だろうか…?突如、てっこは英雄に襲い掛かってきた。それは化け物の容姿をしており、もはや自分の知る彼女の姿ではなかった。必死に逃げる英雄。街にはてっこと同様にゾンビのようになった人が充満していた。

 何もわからぬままに、英雄は偶然出会った女子高生比呂美と共に逃げ延びるための生活を送り始める。ネットで調べたところ、ゾンビ達はZQN(ゾキュン)と呼ばれているらしい。富士山には平和な場所があるという情報を元に富士山を目指す2人だが、ある時、比呂美もZQN化していることに気づく。何故か他のZQNとは違いZQN化しても攻撃してこない比呂美と共に、英雄の生存をかけた戦いが始まる…

 

 漫画原作の映画化「アイ アム ア ヒーロー」です。迫りくる大量のゾンビZQNと人間とのサバイバルを描きます。劇場公開時から気になっていた本作ですが、PRIME VIDEOで見ることが出来ました。本当はもうちょい前から見たかったんですけどね、ドラマラッシュだったので我慢。

 さて、超スプラッタでグロ多めの本作、生存者は本当に少なく、大半がZQNで生存者もまともなやつはほとんどいないという絶望的なシチュエーションで描かれます。てかZQN走るんすよ、こえーよ。なんならめっちゃジャンプしたりもする。ちゃんと生前が反映されているらしく、職業にあった言葉をつぶやきながら襲ってきます。警備員だったら「お下がりください」的な。

 今作で面白いのは”日本”であることが面白いくらいがっちりマッチしていること。というのも、ZQNは頭を吹き飛ばせば活動を停止するのですが、頭を吹き飛ばすための武器が圧倒的に不足しているのです。だって銃なんて日本人持ってないじゃん。銃刀法違反になるし。そのため、英雄の猟銃がかなり貴重な一品になります。なんなら弾も貴重ですよね。しかも、そんな英雄がいわゆるダメ人間なのでなかなか銃を撃てないのも面白い。さんざん撃てないでいるからこそ反撃時は非常に快感です。

 英雄がなかなか銃を撃てないと言いましたが、それは銃に関してだけではありません。英雄は終始一般人であり続けます。当然のように怖がるし、逃げるし、ビビります。幾度も繰り返される妄想の中ではヒーローなのがなんとも一般人らしいです。中学校のとき妄想するよね、授業中突然強盗が入ってきた時とかに自分が活躍するやつ、あれです。でも、その妄想癖が可能性をいくつも妄想することに繋がるのは熱い展開。アガモットの人もタイタンでやってたね。

 

 気合が入っていて感動したのはなんといっても最初のパニック。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のような一本撮りのような構成でありながら、英雄が中心にいながらも英雄の周りだけでパニックが起こっているわけではなく連続して、そして周囲にも発生しているので、非常にリアリティがあります。正に息をつく間も無いといった感じですね。