新米の一歩目

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Netflix版ベイマックス!?オリジナルアニメ映画「ネクスト ロボ」感想。

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ネクストロボ」(原題 NEXT GEN)主演 ジョン・クラシンスキー(声での出演)

 

 遥か未来、車は自動操縦になり、学校の先生や郵便局員、果ては櫛まであらゆるものがロボット化した世界。少女のメイはそんな世界において、ロボットを嫌っていた。嫌悪していた。母親はロボットにご執心で自分には興味がなく、学校ではクラスメイトがロボットを使っていじめるのだから当然なのかもしれない。

 ある日、メイは母親と一緒に、この世界のロボット工学の最大企業であるIQロボティックス社に訪れていた。母親が新作Qボット「ジェン6」の発表会に来たがったのだ。最悪な時間であるため、その場を抜け出すメイ。ひょんなことからIQロボティックス社の研究室に入り込んでしまう。

 そこにいたのはジェン6よりもっと大きなロボットだった。起動したロボット「7723」とはほとんど会話することはなかった、警備ロボットが来たのだ。だが、メイはそこに自分のリュックを置いて行ってしまった。

 発表会が過ぎ、数日経ったある日、メイの元に7723がやってきた。どうやらIQロボティックス社を抜け出してきたらしい。はじめこそ鬱陶しがるメイ。しかしロボットが強力な戦闘能力を秘めていたことを知り態度を改める。これでいじめっこやロボット達に反撃してやろう…

 こうして始まったメイと7723の破壊生活。やがて二人は親友のように仲良くなる。しかし、彼には欠陥があった、記憶を長く保てないのだ。定期的に記憶を削除しないとリセットされてしまうのだ。

 メイの破壊に心を痛める7723。傷つき、優しさを忘れた彼女の心の未来は…

 

 

 Netflixオリジナルアニメ映画「ネクスト ロボ」です。もともとは中国の7723という漫画作品だそうです。

 なんともベイマックスっぽいストーリー展開の今作ですが、ストーリーが進んでゆくにつれてしっかりと展開が変わってゆき、オリジナリティ溢れる作品に仕上がっています。今作ではメイの心を癒す物語と、IQロボティックス社のCEOジャスティン・ピンの真の目的と7723を生み出したライス博士の真意という2つのストーリーが大きな柱となっております。やがて、その2つのテーマが交じり合い、大きな目標へと繋がります。メイの孤独が非常に上手く描かれており、心を満たすための破壊活動や、母親との関係が非常に心に響きます。

 

 今作で注目なのは「アクション」と「メモリ」です。

 まずアクション。非常に丁寧に描かれておりストーリーが進むにつれて見どころも増してゆきます。特に、メイと背中を合わせて戦うシーンと、ラストバトルは本当にかっこいいです。ラストバトルは敵がでっかいという事もあり、規模も見どころも最大級の仕上がりとなっています。あとあれね、敵になるジェン6の絶妙な安っぽさが好きです。絶対現実じゃ流行んねーわって感じのデザインでした。

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そしてもうひとつの要素「メモリ」これが感動を呼ぶのです。あらすじにも書いた通り、7723には記憶を保持し続けることが出来ないという欠陥を持っています。そのため、夜な夜ないらない記憶を削除しているのですが、やがてメイの記憶ばかりになってしまい、消せる記憶が減っていくのです。正直、初めに記憶がメモリの容量が無いということが明かされた時点で

「あ、これは記憶なくなってお涙頂戴だな」

という事はわかると思うのです。まぁ、ありがちですしね。しかし、今作で上手いのは7723の欠陥は”記憶の保持”ではなく、”メモリの保持”なのです、何が違うのかって?7723の武器機能もまた、メモリによって管理されているのですよ!メイを守ると決断した7723、しかしメイとの記憶を消してしまえばそもそも誰を守る決意をしたのかも覚えていない状態になってしまう。その究極の選択が今作の感動にスパイスを加えています。

 

 心の壊れた少女とメモリの壊れた少女の友情の物語、素敵な一本です。