新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

呼吸は止めても、動きは止めるな

ドント・ブリーズ (字幕版)

 

ドント・ブリーズ」(原題 DON'T BREATHE) 主演 ジェーン・レヴィ

 

 アメリカ、デトロイト。ロッキーとその彼氏のマネー、そしてロッキーに思いを寄せているアレックスの三人は学生でありながら空き巣強盗を繰り返していた。ロッキーはいつしかその金で妹とカリフォルニアに行こうと志していたが、その金は母親と彼女の彼氏に使われ、なかなか貯まらなかった。

 ある日のこと、マネーが新たなターゲットを見つけてきた。彼はイラク戦争に従軍していた老人で、全盲なのだという。ある日、娘が車で轢かれ、示談金を貰ったらしく、大金を有しているのだそうだ。彼は郊外に住んでおり、周囲の家はすでに空き家のため警察も巡回しない。いいカモだ—

 数日後の夜、3人は計画の実行のため動き始めた。小窓から侵入し、金のあると思しき部屋の前までやってきた。なかなか開かない扉。マネーがいら立ち始め、銃を取り出し、鍵に発砲した。すると、その音で老人が目覚めてしまう。老人は銃を向けるマネーにおびえもせず、彼から銃を奪い取ると、あっさりとマネーを射殺した。

 すこしでも音を立てれば、容赦のない一撃が下る状況下で、ロッキーとアレックスの静かなる脱出劇が幕を開けた。老人の秘密と共に…

 

 

 ホラー映画「ドントブリーズ」です。音を一切立てられない状況下での密室ホラーを描きます。物語の前半こそ老人の正当防衛であり、マネーが殺された後でも金を盗もうとするロッキーらの方が”悪”ではありますが、物語が進行するにつれ、老人の異常性がどんどん明かされてゆき、殺人鬼としてのキャラが確率されます。見た目的にはかなり普通だし、殺人衝動があるわけでもないのが珍しいですね。

 狭い空間に音を立てられないシチュエーションというのがかっちりはまっている本作。ホラー定番の静けさの中にバンっ!と大きな音を立てるあれが、違和感なく溶け込み、連発されるため、常に油断ならない状況を描いております。まあそもそもそんな大きな音じゃなくても音を出した時点で銃弾が飛んでくるのですけどね。ちなみに、密室で音を立てられない状況でありながらも、決して隠密ではなく、常に脱出の為に動き回っていますし、場面・状況ともに変化し続けます。この音と動きのギャップがまた見事です。さらに、場面・状況は変わっても目的はずっと脱出というシンプルさが視聴者に余計な混乱を与えないので、老人の与える恐怖(それも最初から容赦なしのクライマックス級!)を100パーセント楽しめるのも素晴らしいですね。

 

 この作品のラストシーンですが、なんともモヤっとした終わり方で描かれています。ある意味勝者はおらず、引き分け的な終わり方ですね。老人の性質上、家から離れさえすれば追ってくることはまず不可能なのですが、それでも生存者を追い続け、いつかは追いついてくるのではないかという錯覚に陥ります。だって、老人にはそれをするだけの理由が出来てしまいましたからね…

 

 

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