新米の一歩目

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きっとあなたを救ってみせる。

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「紅き大魚の伝説」(英題 BIGFISH and BEGONIA)主演 ステファニー・シェー(声での出演)

 

 人間界の海底のそのさらに奥深く。海底の下にはもう一つの世界があった。その世界には魂を司る種族が存在していた。彼らは神でも、人間でもなく、完全な他者であった。

 彼らは成人の頃になると、約一週間、人間界の様子を見るという儀式を行っていた。赤いイルカになって、人間界をその目で見るのだ。少女のチュンもまた、他の若者と同様に、イルカへと姿を変え、人間界へと足を向けた。

 人間界は大人たちが言うほど危険な場所ではなく、とても美しい土地であった。チュンもまた、人間界の美しさを堪能した。しかし、ある嵐の日、それは起こった。チュンは漁船がイルカを乱獲しているのを目撃し、彼らを救おうと試みた。だがそれは失敗し、チュンも捕獲されてしまった。それを救ってくれたのは人間界の若者だった。若者はチュンを縛るロープを切り、そして渦に呑まれて絶命した。

 試練が終わり、帰ってきた後もチュンの心は命を落とした青年と、その青年の死に涙する彼の妹の表情でいっぱいだった。チュンは魂の番人の元へ向かい、彼の蘇生の取引を行った。チュンの寿命を半分にすることでもらった小さな魚。それこそが彼なのだという。魚を大きくなるまで育てることで、彼は生き返るのだ。しかし彼の存在は他社の世界にとって災厄の元だった。果たして、チュンはクンと名付けたこの小魚を無事に育てきることが出来るのか…

 

 

 Netflixオリジナルの中国アニメーション映画「紅き大魚の伝説」です。大魚…というかイルカと少女を巡るなんとも神話的なストーリーを描きます。

 今作の見どころはやはりなんといっても”美しさ”にあります。「千と千尋の神隠し」っぽい世界観で描かれる本作、見事に冒頭で登場する人間界との差別化に成功しているだけでなく、アジアならではの神秘的な空気感を表現しております。そしてその絵が美しいから素晴らしい。丁寧に描写された生物や景色に目を奪われること間違いなしです。

 

 しかし一方で不完全燃焼感が強かったのがちょっと残念でもありました。チュンを守ってくれる兄的なポジションのチウが抱いているチュンへの恋、物語の佳境に向けての災いの表現、あらゆる部分が素晴らしかったからこそ、この不完全燃焼感が否めなかったです。特にモヤっとしたのはやはりネズミばあさん関係。恐らくヴィランとして登場したネズミばあさんですが、ヴィランというには悪役感がなく、憎めない悪役というには微妙すぎる行動でした。そしてなにより、ネズミばあさん一人勝ちして出番終了というのね、投げっぱなし感がものすごかったです。

 

 しかし、全体としては纏まりもよく、ネクスト・ロボ同様に中国のアニメーションの力を堪能できる素晴らしい出来栄えとなっております。上述したチウの下りなどは本当に良かった。チウはある意味第二の主人公といっても差し支えないキャラクターで、彼の決意と後悔は今作の最大の感動を呼ぶでしょう。

 

 

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