新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

遠回りばかりだけど、たまには素直になって

youtu.be

 

「ずっとあなたを待っていた」(原題 Been So Long) 主演 ミカエラ・コーエル

 

 シングルマザーのシモンの毎日は大切な娘であるマンディの為に尽くすことだけだった。彼女が幸せでいる事だけがシモンの全てだった。

 そんなある日、シモンは友人に誘われて、久々にロンドンのカムデン・タウンに繰り出すことになった。出会ったのは、その時だった。運命なのか、偶然なのか、バーに訪れた男レイモンドとシモンはすっかり意気投合した。出所して間もないこの男の優しさはシモンの”自分と娘だけの世界”を少しだけ大きくしてくれた。

 しかし、だからといってはい両想いという訳にはいかなかった。レイモンドには過去の闇が、そしてシモンにも娘しか心を許せない苦しみがあった。大人になってしまってからの恋は難しいけれど、それでもシモンの世界は美しく輝き始めた。

 

 Netflixオリジナルのミュージカル映画「ずっとあなたを待っていた」です。多くのミュージカル映画と異なり、ラップやR&Bも取り入れたミュージカルに仕上がっており、そこもまた”大人の恋”を上手く演出しています。

 正直、個性的な部分は少なめな今作。良くも悪くもよくあるミュージカル映画という感じです。しかしだからこその安心感でしょうか、ゆったりと楽しむことが出来ました。曲の割合やペースも多すぎないため、そこもゆっくり楽しめるところに一役買っていますね。

 

 ちなみに、今回の舞台になっているのはカムデン・タウン。ロンドンにある人気の街の一つで、若者向けの街といった印象の区画です。中でもハイストリートと呼ばれる一角は店の外観一軒一軒が超個性的で、ちょっと行ってみたくなってしまいました。マーケットやカフェも充実しているようなので観光にもぴったりな街のようです。ぶっちゃけ、出てくるのはバーとかなのでどこであろうと関係なくない?という感じですが、シモンのファッショナブルでパンクな感じとかはこの街ならではですね。どうせならハイストリートももっと映してくれても良かったんですけどねぇ。

 

 ちょっと関心したのは、娘のマンディの設定でした。実は今作に登場するシモンの娘マンディは足が不自由であるため、車いす生活をしているという設定で登場します。しかしながら、そのことにわざわざ言及したり、眉をひそめたりする人がほとんど登場しないのです(唯一そういうことをする登場人物の立場も考えると皮肉ですね)。この、わざわざそういう設定にしたのに、あえて誰も触れない、特殊な環境にしないというのが素晴らしいです。今時、いろいろな家庭環境があります。”あって当たり前””あくまで一つの家庭環境”としてシモンとマンディを描いているのは中々粋ですね。

 

 

ロンドン (ララチッタ)

ロンドン (ララチッタ)