新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

悪人ではなく、善人と真反対というだけ

悪党にもラブソングを! [レンタル落ち]

 

「悪党(ワル)にもラブソングを!」(原題 FIRTST SUNDAY)主演 アイス・キューブ

 

 

 チンピラのデュレルとリージョンはセコい強盗をして生活費を賄っていた。デュレルは足を洗って働こうとしていたが、リージョンが足を引っ張るせいでチンピラから抜け出せないでいた。

とある事情からどちらも金が必要だった2人が聞いたのは、町の教会の移転の噂だった。教会には移転のための大金が保管されている。それを知ったリージョンはデュレルを説得し、金を盗むために教会に潜入した。

 夜中の教会には、関係者が勢揃いしていた。実は、まだ教会の移転は決定しておらず、関係者同志で揉めているのだ。否応なしに皆を人質にするデュレルとリージョン、さらに金庫の金は既に抜き取られた後だった。金庫の番号を知っているのはここにいる関係者だけだ。犯人を見つけて金を盗まなければ。しかし、教会にいる奴らは一癖も二癖もあった…

 

 

 久々にクリスマスじゃない作品「悪党(ワル)にもラブソングを!」です。邦題は「天使にラブソングを」ですが内容は全く異なったものとなっております。

 

笑って泣ける、やっぱ映画って良いよね。

 

 人情コメディ作品である本作。教会での立てこもり事件を通して、デュレルとリージョンの心が溶けてゆくだけでなく、教会の人も彼らとの絆を深めてゆく物語に仕上がっています。

 今作で魅力的なキャラクターはリージョン、彼に他なりません。デュレルの働いている家電屋からテレビを盗もうとしてデュレルをクビにしたり、そもそも教会を襲う計画を立てる問題児の彼ですが…めっちゃ面白いです。彼のまぬけっぷりがこの物語を魅力的にしています。例えば、教会内で偽名を使わないといけないとなった時、なにも浮かばなくてデュレルと同じ名前を使ったり(二人ともレナードになる)、そのあと間違えて本名を名乗ったり…デュレルが銃を撃てば、「誰かが銃をぶっ放した!」って焦ったり…なんていうか、アホ丸出しなのがめっちゃいいです。そんな感情に正直な彼だからこそ、自分を認めてもらえるシーンはじぃ~んと来るのです。

 

 また、今作はコメディ作品というだけあって、全体的に緊張感がないです。まず人質の人がデュレルとリージョンにビビってないですからね。かといって強気という訳でなく、なんというか、普通に接しています。なんなら機械に強いデュレルにエアコンを直してもらったり、お腹がすいたといって料理を食べ始めたり…なんならリージョンに料理をふるまったりします。なんというか、このユルさが良い。しかし、緩いからといってなんでもアリなわけでは無く、”犯罪者である”2人の都合のいい展開にはならないのが好感が持てます。というか2人に都合がいい出来事ってほとんどないですね。あの、あれと一緒、「ブルースブラザーズ」。クオリティは別としてね。

ブルース・ブラザース (字幕版)

 さらに、ユルい中にもしっかりと”誰が金庫の金を盗んだのか?”という主題はしっかりと作られており、話がダレるという事はありません。もちろん、そこが有耶無耶のまま終わることもないので安心です。

 

 人情モノというだけあって、”人のやさしさ”を感じながらも、笑える作品となっています。ラストシーンは必見です!