新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

信念を貫け。

ハクソー・リッジ(字幕版)

 

ハクソー・リッジ」(原題 HACKSAW RIDGE) 主演 アンドリュー・ガーフィールド

 

  「汝、殺すなかれ」その教えを胸に抱き、成長した青年デズモンド・ドスは恋人であるドロシーもおり、幸せな生活を送ってきた。しかし世界は第二次世界大戦に呑まれており、兄や友人が次々と軍務についていた。やがて、デズモンドも熱い想いを胸に軍務に就くことを決意した。

 しかし、デズモンドには信念があった。”銃は触らない”。その信念は軍にとって邪魔以外の何物でもなかった。やがてそれは数々の嫌がらせや除隊の脅迫に繋がることになったが、それでもデズモンドは信念を曲げなかった。

 これは、信念を貫いた男の物語である。

 

 

 

 皆様、あけましておめでとうございます。今年も「新米の一歩目」をよろしくお願いいたします。

 さて、新年一発目の当ブログの記事は、新年のめでたい空気とは真反対の戦争映画ハクソー・リッジ」です。ね~、どういうことなんでしょうね~。まぁさ、見たくなっちゃったんだからしょうがないよね。

 

 

 デズモンドの信念に胸を打たれる

 

 戦争映画の中でも、かなり残酷な表現で描かれている本作。その生々しい表現から戦争の悲惨さと壮絶さが伝わってきます。また、映画やゲームなどで麻痺しがちな銃の凶暴性もしっかりと伝わってきます。安易な場面転換に逃げることなく、負傷者の負傷を、雄たけびではなく苦しみの声ばかり響くその戦場をしっかりと描くのは、デズモンドが衛生兵であり、救う人物であるため必須なのでしょう。

 

 そもそも、今作のタイトルにもなっているハクソー・リッジですが、これは日本では前田高地と呼ばれた場所。沖縄県に位置します。つまり敵は日本兵です。前田高地がある浦添市の公式HPにあるハクソー・リッジの案内によると、アメリカ側は、当時日本軍の指令本部がある首里城を目指すため、その間に位置しているハクソー・リッジの攻略を渇望していたそうです。

『ハクソー・リッジ』〜作品の舞台をご案内します〜 | 浦添市

 

 今作で主演を務めたのはアンドリュー・ガーフィールド。僕からすれば2代目ピーター・パーカーのイメージが強い彼です。2のコスチューム良かったよね。しかし、デズモンドの受賞時の実際の写真を見ると、なるほどこれはって感じでハマり役だった事がわかります。あ、これ実話です(今更)。もちろん多少の脚色はあるのですが、ウッソー!みたいなシーンに限ってマジらしいです。スゴイ。

 

 デズモンドはそんなハクソー・リッジにおいて、衛生兵として活躍しましたが、結局ハクソー・リッジにおいても銃を持たずに戦場に身を置きました。自衛の為に武器を持つこともしなかったのです。正直、周りの人間がデズモンドの正気を疑うのもわかります。これに関しては軍が正しいでしょう。しかし、デズモンドは自分の信念を優先しました。デズモンドにとって信念とは自分を作り上げているものであり、それが自分を構成している最大の要素でした。デズモンドは賢い男ではなく、くだらないと思われる物に命をかけるバカな男だったのです。

 しかし、デズモンドがその名を知られるようになったのは、銃を持たなかったからではありません。彼はある功績のおかげで、良心的兵役拒否者として初めて名誉勲章を受章した人物であるから、その名を知られたのです。それは、日本兵の強襲が始まりでした。日本兵の脅威の元、アメリカは戦艦からの砲撃を要請し、その場を脱出しました。その時の生き残りはわずか32人。その中にデズモンドはいませんでした。では、どこにいたのか…もちろん、”戦場”です。彼は1人戦地に残り、生き残った人を救出し、ハクソーの高地から負傷兵を降ろし続けました。時には日本兵に見つかりそうになった時もありました。それでも、

「主よ、せめてもう一人だけ」

と祈り続けながら、一人ずつ、兵を地獄から救い続けました。その中には敵であるはずの日本兵も含まれていました。

 

 くだらないものに命をかけたバカな男の信念は、75人もの命を救うことになります。それは一つのことを貫き続けたからこそ起こせる奇跡であり、起こるべくして起きた奇跡ではないでしょうか。