新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

それは、ごく普通の事故のはずだった。

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「天使が眠りにつくとき」(原題 cuando los ángeles duermen)主演 フリアン・ビラグラン

 

 「ガンっ」

 その衝撃で保険会社のヘルマンはふと我に返った。いつも仕事に追われていた彼が娘の誕生日を祝うために家へと急いでいた道中での出来事だった。どうやら居眠りをしていたらしい。何にぶつかったのかと後ろを確認すると、そこには傷だらけの少女が横たわっていた。当然のようにヘルマンは焦った。しかし彼とて保険会社員のはしくれ、こういった案件は経験がある、とりあえず警察に連絡せねば。

 しかし事はそう簡単に運ばなかった。偶然居合わせた被害者グロリアの友人であるシルビアがパニックになり、ヘルマンを殺人鬼と勘違いしたのだ。ヘルマンから逃げるシルビアと誤解を解きたいヘルマンの逃走劇が始まる…

 

 

 

 Netflixオリジナル映画「天使が眠りにつくとき」です。サスペンス系を見るつもりだったのにサスペンスなのかなんなのかよくわからない作品に出合ってしまいました。面白かったですけどね。

 

 

 加害者と被害者像の逆転が不思議な感覚をくれる

 

 今作の見どころは普通のようで普通じゃない逃走劇にあります。なんてったって追いかけている側が危険なんですから。ヘルマンにとっては自分の人生がかかっているのですから、仕方ないですね。しかしヘルマンが必死になればなるほどシルビアにとっては友人を殺した殺人鬼(に見えている)がすごい形相で追ってくるようになってしまうという悪循環に陥ってしまいます。この逆転現象が面白い!だって見た目は完全にホラー映画なのに違うんですから、面白くないわけがないです。

 ぶっちゃけ、シルビアはシルビアで人の話を聞けよって感じですし、ヘルマンもわざわざ追いかけて捕まえたところで結局事故として処理されるのですから、無駄な追いかけっこだったりするのですが、お互いにグロリアの事でパニックになっていると考えればまぁ仕方がないのかもしれないですね。

 

 ラストはかなり意外な展開

 

 正直、轢いてしまったスタートから追いかけっこにシフトしたのもかなり意外な展開だったのですが、ラストもまた、意外な展開を呼び起こすものに仕上がっています。ヒントをいうと

「シフトのさせ方が巧い」

って感じですかね、本当に”いつの間にか”という感じでした。奥様に「轢いたのは犬だよ」と嘘を吐くシーンは背筋が凍りました。

 そこから迎える本当のエンディングは見事に光と闇が混在しており、一種の不気味さすら感じる見事なオチになっています。

 

 

 

にわとりの追いかけっこ

にわとりの追いかけっこ