新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

捨てた夢をもう一度

youtu.be

 

「ラストツアー」(原題 The Last Laugh)主演 チェビー・チェイス

 

 あらすじ

 かつては芸能プロデューサーだったアル。彼は孫娘に頼まれて入った老人ホームでかつて自分が掘り出したコメディアンのバディと再会した。バディは足の医者になり、コメディアンから引退していたが、それでも彼はホームの皆を笑わせていた。

 やがて、アルは思い立つ。最後にもう一度、エディの名前を知らしめてやろうじゃないかと。

 こうして、2人のコメディツアーが始まる…

 

 

 

 Netflixオリジナル映画「ラストツアー」です。老人の二人がコメディアンとして再び立ち上がるロードトリップコメディ作品となっています。今作の”コメディアン”とはアメリカにおけるコメディアンなのでステージを前に話術でおかしな話をするトークショー形式のあれですね。

 バディはかつてエド・サリバン・ショーのオファーを受けていたけど出場かなわず引退したため、今度はトゥナイト・ショーに出ることを目的として腕を磨くためにツアーをするという流れになります。

 

若い者には負けないロードトリップ!!

 

 今作で魅力的なのはロードトリップであることです。もちろん道中、いくつかの小さいステージでショーを重ねて、全然ウケなかったり、逆に巧く客いじりが出来て笑いを取れたりとあるのですが、そもそもバディは才能あふれる存在なので、ショーでつまずいたりなんてのは主題ではないのです。メインで描かれているのはあくまでロードトリップ、しかもそれが面白いのです。

 ちなみに2人のトリップには老人感は皆無です。今までやったこと無かったのに薬に手を出してみたり、出会った女の人に声かけちゃったり、メキシコで水飲んじゃってお腹壊したり…若者かっ!ってな感じの旅をするのです。

いや~すっげぇ楽しそう。

 

 

「親が昔何をしていたかなんて、子は聞かないものだ」

 

 今作が魅力的なのは上述したようにロードトリップの楽しさですが、物語としても素晴らしいものに仕上がっています。今作は、アルとバディが自分を取り戻す物語でもあるのです。もうすっかり過去のスターの話をすることしか出来なくなったアルに周りの人を笑わすだけで満足するしかなかったバディ。さらに老人ホームに入れられ、やりたい事を自由に出来なくなりました。2人の入った老人ホームは場所としてはリゾート地のような場所ではあるのですが、それでも、なのです。

 「親が昔何をしていたかなんて、子は聞かないものだ」

 作中出てくるセリフです。確かに、その通りです。親が何をしてきて、何に情熱を注いで、何を諦めたか…中々聞く機会はありません。聞く機会がないからこそ、アルとバディの子どもや孫も”危険だから”という理由でトリップをやめさせようとします。しかし、それは知らないから。分かり合えたならば、誰も一方的に否定なんかしません。分かり合えたならば、共に歩むことだってできます。

 

 

まとめ

 

 コメディとヒューマンドラマのどちらにも偏り過ぎず、見事なバランスで描かれている本作。しっかり笑えてさっぱりとした気持ちになる1本です!

 

 

笑い転げる猫 イエロー

笑い転げる猫 イエロー